2024年度 三次商工会議所青年部 会長所信
2024年度スローガン 「 志 」
~ 不易流行 continuity and change ~
最も強い者が生き残るのではなく
最も賢い者が生き延びるのでもない
唯一生き残るのは変化できる者である
会長所信
これまで三次商工会議所青年部を紡ぎ、繋いでこられた諸先輩の皆様、親会である三次商工会議所、関係各所、その他多くの方々のお力添えを賜り今がある事に、心からの敬意の念を表し、感謝申し上げます。
現在、私達を取り巻く環境は、コロナ禍が明けたとはいえ、それ以前の環境に戻るとはいえず、ここ数年の非日常の中で改めて知った事とともに、より大きな変化を続けています。
世界情勢、国際市場による為替と物価の影響、日経平均株価が35年ぶりに過去最高値をつけるなど数値上の経済は良化していますが、国際的に見ると格差のある名目賃金と実質賃金。時代の流れとしてChatGPTなどのAIやDX等の導入による業務革新、働き方の多様化。また社会経済活動ではマーケットは鈍化傾向にあるものの、個人の情報発信が影響力を持つ事もあり、カスタマー意識に対し大きな消費変化を起こし得る時代となりました。
広島県はここ数年、転出の人口が高い数字で推移しており、都市部を除くとその数字はより顕著です。三次を含む中山間地域の経済状況は依然として厳しいものがあり、これからも人口やコミュニテイーの変化など、時として予想もしない様々な事柄が起こる事が予想されます。
人と人との接し方も多様になり、速い流れで変わりつづける世の中で、私達青年経済人はどのように対応し次代へと引き継いでいかなければならないのか。
「変化とは、ともすれば不変でもある」
時として良いことばかりではないかもしれませんが、今日も明日も変化は起こり続けます。そして、変わり続けることこそが、過去を振り返っても「唯一、不変の事実」です。
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは変化できる者である。」
私が好きな言葉です。
青年部は様々な職種、様々な価値観、それぞれ環境も多様なバックボーンを持つメンバーで構成されており、活動する過程において意見が違う事や、時にぶつかる事があります。
しかし、それは当たり前の事であり、価値観や倫理観が多様なメンバーで、大多数の意見、既存の価値観・慣例に戸惑う事なく、自分の想いをぶつけられることが、お互いを高め合う「志」として表れ、メンバーが互いに心を汲み交わした活動で得られる経験や絆が、良い変化を生み出すきっかけとなると信じます。
今年度スローガン「志」
この転換の渦にある今、 “志ある活動こそが、良い成長と良い変化を成す” と考えます。
ここで出会う人が輝けるよう、人を想う気持ち、人に感謝する気持ち、一人一人の、ほんの小さな「志」から始まる、三次の未来を担う活動ができる組織づくり、枠組みにとらわれない柔軟なチームとしてのガバナンス体制を確立していきます。
そして、このメンバーの想いが乗る「志の活動」が地域社会へと波及し、本質を見つめた、個性を認め合いマイノリティーも尊重した、多様な社会を描く一助に繋がると考えます。
今年度は三つのテーマの下で活動していきたいと思います。
【学び】 | 【気づき】 | 【遊び】 |
資質の向上のきっかけ | 意識の向上のきっかけ | 交流のきっかけ |
資質の向上は必要であり、自身の為にも活動を通じ積極的に学び、研鑽を積んで欲しいと願います。意識が変わらなければ行動も変わりません。青年部の活動を通じて様々な気づきを得て欲しいと願います。そして何より先ずは「人を知り、そして自分を知る」事だと思います。今年度はそういった学びと気づき、遠遊の場を提供していきます。
また令和9年度の全国大会に向けて、広島県連として参画していく為にも三次のみならず他単会の皆様との繋がりをより深めたいと思います。
最後に。
これまでの、そしてこれからの青年部の為にも「志」を抱き、共に楽しみ、共に変革し、悩みながらも共に成長し、地域に必要とされる青年部を目指します。皆様には、引き続きの変わらぬご厚情を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
令和6年度 三次商工会議所青年部
第28代 会長 槇原 充宏